2010年6月14日 (月)

音楽劇「夜と星と風の物語」

【あらすじ】
 一人の飛行士が夜空を急ぐ。彼はある女性から手紙を預かり、恋人へ手紙を届けるところだった。だが途中で飛行機が故障し、飛行士は小さな星に不時着する。そこには、金髪の少年がいた――。音楽劇「夜と星と風の物語」は小説『星の王子様』をモチーフとした舞台。

【感想】
 別役実さん脚本の舞台を見たのは2回目だった。以前「象」を見たときは狂気に満ちた病棟シーンや傷ついた登場人物の描写が生々しくて具合が悪くなってしまった。
 今回は曽世海司さんのお芝居を見たいという理由だけでチケットを購入したので、また怖くなったらどうしようと内心ヒヤヒヤしていた。でも心配なかったです。
「夜と星と風の物語」はフランス映画のように優雅な作品だった。出演者も衣装も小道具も音楽も全てが上品で幻想的。聞き取りづらいセリフも耳障りな音楽も歌もなくて、ひたすら心地いい。まさにプロの仕事が結集したという感じで素晴らしかったなあ。
 物語には3組の男女が登場する。各自がそれぞれの事情を抱えて王子のもとに集まり、手紙を巡って時空や宇宙を越えた騒ぎが巻き起こる。そこにあるのは愛。巡り巡る愛です。愛でいっぱいの物語! 本当によかった。
 ところで私は「夜と星と風の物語」の曽世さんが1番好き。「銀のキス」以来、彼のお芝居は外部出演作も含めて8割方拝見しているけれど、今回の飛行士役はとくに素晴らしかったです。オープニングのナレーションも長いセリフ回しも。共演者・演出・脚本・舞台美術・音楽と最高揃いの相乗効果もあるのかな。劇団スタジオ・ライフは曽世さんと山本芳樹さんと林勇輔さんがスゴイです。
(※過去のブログ記事を加筆・修正)

●公演の詳細
http://www.t1010.jp/html/calender/2008/106/106.htm