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2012年10月 7日 (日)

踊る大捜査線 THE FINAL

中学生のころ、地上波のロードショーで『レイダース 失われたアーク』を観ながら「どうして日本映画はつまらないんだろう」と思っていました。しかし1990年代後半、自分のなかの邦画へのイメージを覆す作品が現れました。『踊る大捜査線 THE MOVIE』です。


署員同士の軽妙な会話、小ネタ芝居、軽犯罪事件と、同時並行で起きる重大事件。青島のキメ台詞、永遠のアイドル小泉今日子を惨殺魔に起用した新しさなど、同作は「観たいと思っていた日本映画」そのものでした。


キョンキョン演じる凶悪犯が『羊たちの沈黙』のレクター博士とそっくりでも構わなかった。純粋に楽しめる邦画が出てきたことのほうが嬉しかったです。


しかしそれから5~6年経ち、『踊る~』からは気持ちが離れました。隙のない脚本で社会現象を扱う刑事ドラマ『相棒』を観るにつけ、『踊る~』の軽いノリが鼻につくようになりました。海外ドラマのコミカルな調子を邦画へムリにはめ込んだような違和感を覚え、第3作は見に行きませんでした。


しかし今回は最終作。しかも水野美紀さん演じる雪乃役が復活するというではないですか。これは観に行くしかありません。


署員同士の軽妙な会話、小ネタ芝居、上層部と現場の軋轢、小さな事件と重大事件の同時発生。『踊る~』らしいパターンの展開です。これぞエンタテイメント。分かり易い正統派の娯楽大作です。


軽妙で純粋に楽しめる。そして勧善懲悪。正直なところ教訓とか心に響くとか、深さはない作品かもしれません。でもそれは『踊る~』シリーズが、娯楽の世界に真っ向勝負を挑んだ証しです。「楽しめる映画」を純粋に追及し、実際にこれだけ楽しめる映画を創ったことが何より素晴らしい。『踊る~』のような正統派のエンタテイメント映画があるからこそ、対極にある、人の心をえぐるようなしんどい作品も活きるのではないかと感じました。(生意気にすみません)


『踊る~』は、全く新しい日本の娯楽映画を創ってくれたと感じています。「踊る」チームに感謝。

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