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2011年6月 7日 (火)

「八人目の侍(The 8th Samurai)」(感想)

【あらすじ】
黒澤監督の撮影現場。南州(なんしゅう)は、8人の侍を描いた作品の主要キャストの1人として撮影に臨もうとしていた。ところが黒澤監督が、ある夢を見たため騒動が起こり……。
黒澤映画「七人の侍」に第8の侍役がいた、という設定で描かれた短編映画の秀作。ジャスティン・アンブロシーノ監督。尾崎英二郎主演。全米で主演男優賞・監督賞・作品賞を含む14の映画賞に輝き、25の映画祭で上映されている。

【感想】
「黒澤映画をモチーフにアメリカ人の監督が撮影したサムライ映画」と聞いて、眉をひそめる映画ファンは少なくないでしょう。それほど海外で描かれてきた日本は「外国の思う日本」というイメージが先行していたように思います。古くは「将軍」。そして「プリシラ」のフシギな日本人妻、「コンタクト」の奇妙な和室、「バベル」で寄り添うマッパの娘と父(あり得ん!)、「G.I.ジョー」のトーキョー(どこの国?)……。ほかにもまだまだあるような……。

 ただし本作に限っては、その心配はありません。ややコミカルなオープニングに一瞬胸騒ぎを覚えますがご安心を。これも全て後半から終盤への布石です。

 世界的に知られた黒澤映画「七人の侍」という題名から想像できる通り、第8の侍役として抜擢された南州は、ある理由で役を降板させられます。そしてここからが見所。30分弱のショートフィルムのため細かい描写は差し控えますが、本作の評価を決定づけたのは何と言っても降板後の尾崎英二郎さんのお芝居です。なかでも説得力を持った、所作の美しさです。

 映画「ラストサムライ」で監視役の侍を演じた福本清三、「英国王のスピーチ」のコリン・ファース、「クレイジー・ハート」で伝説のミュージシャンを演じたジェフ・ブリッジス。「オーケストラ!」の出演陣。彼らに共通するのは「本物の存在感」です。『第八の侍』南州からは同じ匂いを感じます。そこには侍の美学が静かに、そして確実に息づいています。

※本編(6/13まで限定公開)
http://nestle.jp/brand/cafe/movie_2.php
※公式サイト
http://t.co/E0dtaO5
※受賞歴はこちらから 

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