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2010年6月 6日 (日)

映画「アイム・ノット・ゼア」(I'M NOT THERE)

【概要】
 実在のロックスターであり詩人のボブ・ディランを6つの人格に分けて表現した話題作。オスカー受賞のケイト・ブランシェット、永遠のダンディ、リチャード・ギア、超演技派クリスチャン・ベイル、急逝したヒース・レジャー、話題作『パフューム ある人殺しの物語』で注目を集めたベン・ウィショー、映画初出演のマーカス・カール・フランクリンが、ディランの各分身を熱演。ジュリアン・ムーア、シャルロット・ゲインズブール、ミシェル・ウィリアムズが脇を固めている。

【感想】
 私はボブ・ディランのことをほとんど知らない。知ってるのは「歌手」という点くらい。それでも本作を劇場で見たのは、映画「ファクトリー・ガール」に彼が出てきたからだ。ディランはアンディ・ウォーホルの女神イーディ・セジウィックの元恋人だと言われている。そこで、彼の側から見た当時の世界を覗いてみたいと思った。
「アイム・ノット・ゼア」を楽しむには、映画を観る前にざっくりググっておくといい。ググる時間がなければ、ディランを永ちゃん(※矢沢永吉さん)に置き換えて映画を観る。そしてそのあとパンフレットを読んでみる。すると本作には、ディラン・ファンなら当然知っているような出来事や人物、会話、名言が散りばめられていると分かる。
 じつは「ディラン=永ちゃん」というアイデアは、公式パンフレットの対談で漫画家の浦沢直樹さんが例えに出してくださったもの。これ、ホントにナイス・アイデア!
 2008年、渋谷のシネマライズでは両作品が同時公開されていた。1960年代の出来事を異なる視点から見ているようでとても面白かった。しかも字幕翻訳は両作品とも石田泰子さん。なおかつ「アイム・ノット・ゼア」では、ディラン研究家の菅野ヘッケルさんが監修についている。両作品の翻訳者を揃え、研究家まで付けた配給会社の心意気。粋だねえ! 映画への愛を感じた。

(※2008年に別ブログに掲載した内容を再構成)
※ミュージシャンの映画に興味のある方は"3 Films"の"I THOUGHT OF YOU"がオススメ!(※Sayocoさんによる"3 Films"の素晴らしいレビューはこちら

"Easy-to-understand" type of films are not the only "good"ones.  There is more to films than that.  Watching them over and over again, and finding the gems is one of the best parts!

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