トップページ | 映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 »

2010年5月31日 (月)

「モーリス・ユトリロ展」

http://www.sompo-japan.co.jp/museum/

こんなに多くのユトリロ作品を見たのは初めて。
私のイメージ:ユトリロ=朱色(赤、ではなく)+白+ブルー。

ユトリロは美しい風景画とは正反対の人生を送っていた。21歳でアルコール依存症に陥るなか、母親は自分より3歳年下の男と再婚。その男はユトリロのプロモーター役を引き受け、絵画は高値をつけるようになる。だが母親と再婚男はユトリロを半ば軟禁状態で絵を描かせ、売れたカネで贅沢三昧の日々を過ごした。

やがて51歳になったユトリロは母親の薦めで60過ぎの女性と結婚する。これでようやく自由になったかと思いきや、妻も母親ソックリのアホだった。彼女も母親と同様、ユトリロを広い屋敷に閉じ込め絵を描かせたのだった。

ユトリロには絵画を描くときしか自由がなかったのか。

美しくも似たような構図の作品が、囚われの身を象徴しているかのような気がして、悲痛な想いがこみ上げてきた。だがフシギなのはユトリロ自身は母親をとても慕い、母親の死を嘆いて礼拝堂に籠もるようになったという事実だった。

こんなに多くのユトリロ作品を見たのは初めて。丁寧なキャプションに感謝。あれだけ分かり易いキャプションがなければ繊細な美の裏にあった、軟禁暮らしには全く気づきませんでした。

トップページ | 映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 »

観たお芝居・読んだ本・絵画展・音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/511357/48503065

この記事へのトラックバック一覧です: 「モーリス・ユトリロ展」:

トップページ | 映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 »