お芝居

2008年5月24日 (土)

舞台「シルバー・ローズ・クロニクル」

●宝塚 雪組公演「シルバー・ローズ・クロニクル」
(※2007年10月 DVDで鑑賞)


【主要キャスト】

主演 彩吹真央(エリオット・ジョーンズ/アラン・ジョーンズ)

大月さゆ(アナベル・クレム)
鳳稀かなめ(クリストファー・クレム)
緒月遠麻(ヴァン・ヘルシング)
磯野千尋(テリー・モートン)

【あらすじ】
 1900年代初頭、詩人のアラン・ジョーンズは銀髪の女性と恋に落ちる。だが彼女はヴァンパイアだった。
 それから50年後――。アランは他界し彼の直系は孫のエリオットのみとなった。エリオットは内気な青年で、シルバー・ローズ製薬という会社に勤務している。彼の趣味は怪奇映画を鑑賞すること。理想の女性は古いヴァンパイア映画のヒロイン、ローズだった。
 ある日、エリオットの家の隣に銀髪の兄妹が引っ越してくる。なんと妹のアナベルは、ヴァンパイア映画のローズにそっくりだった……。

【感想】
(※一部ネタバレを含みます)

 私は宝塚のファンではない。「宝塚」と聞いて思い浮かぶのは「ベルばら」と、鳳蘭さん、大地真央さん、黒木瞳さん、涼風真世さんくらい(ふ、古すぎる……)。でも一度、絢爛豪華な宝塚の舞台をナマで見てみたいと思っており、昨年の夏ついにその願いが叶った。
 初めてナマで見た宝塚は「シークレットハンター/ネオ・ダンディズム!Ⅱ」。そして大いに落胆した。映画「ローマの休日」と「ルパン三世 カリオストロの城」を混ぜたような、オリジナリティを感じない物語に唖然としたし、後ろの列に座っていた70代と思しきご婦人方による、ひっきりなしの感想トークにも辟易とした。正直「宝塚はもういいよ」とさえ思った。だから今作も、あまり期待をしていなかった。
 しかし! 「シルバー・ローズ・クロニクル」はすごく良かった。純粋に楽しめた。再演するなら見に行きたい。
 彩吹真央さん。歌がお上手だとは聞いていたが思った以上で感動した。単に技術的に上手いというのとは違うから心に響くんだよね、きっと。素晴らしいです、彩吹さん。
 演出もストーリーも新鮮でよかった。歌やダンスはもちろんのこと、ボケとツッコミを含めたコミカルな掛け合い、エリオットがダサ男からイケメンに変身するシーン、男役に猫なで声でセリフを言わせる演出など、思わぬ見所が満載なのだ。
 特によかったのはラスト。宝塚と言えば、主役は誰よりも大きな羽根飾りを背負い最後に階段を下りてくる……と宝塚シロウトの私は勝手に考えている。だって、大きな羽根飾りが主役の証でしょ? ……と思っていたら彩吹さんの場合は予想外の演出だった。何と自転車に乗って舞台の袖から登場したのだ。好きです、こういうの。
 ところでDVDには特典映像として稽古の様子が収録されている。本番の舞台では衣装に隠れて見えないのだが、皆さん細い。肩の筋肉が盛り上がり、肘の関節までは枝のようにまっすぐな腕。贅肉のない少年体型。不惑オバサンにとっては、とてつもなく羨ましい。このシーンを見て、ダイエットを決意した人、結構いるんじゃないかな。あ、それは私でした。

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2008年5月 8日 (木)

STUDIO LIFE「夏の夜の夢」(2)

劇団STUDIO LIFEによるウィリアム・シェイクスピア作の代表的な喜劇。今回はDiana(ディアナ)チームで鑑賞。

※あらすじ及び、Luna(ルナ)チームの感想はこちらをご覧ください。

【印象深い出演者について】
・林勇輔さん(女王ティターニア):
Dianaチームの林さんも最高でした。今回の演目では映画「プリシラ」で使用されているのと同じ楽曲があるせいか、余計に「プリシラ」の華やかさと重なります。セリフも歌もダンスもとても良かった!

・石飛幸治さん(王オーベロン)
こんなに歌がお上手だとは思いませんでした。今回のワイルドさとギャグ加減、和製ウィル・スミスという雰囲気。

・奥田努さん(ディミートリアス)
笑わせ所で笑わせていただきました! 声もよく聞き取れて良かったです。

・山本芳樹さん(ライサンダー)
普段のライサンダーと花の魔力で変になったあとのメリハリが効いていて大変楽しめました。背筋がピンとしていて姿勢が美しく、身のこなしが軽い! あんなに激しく動いても呼吸が乱れない(セリフに全然ひびかない)のがプロだなあ~。

●「夏の夜の夢」サイト

http://www.studio-life.com/stage/natsu2008/index.html

●STUDIO LIFE公式サイト
http://www.studio-life.com/

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2008年4月26日 (土)

STUDIO LIFE曽世海司さん

男性だけの劇団STUDIO LIFEには素敵な俳優さん揃い。曽世さんもその1人です。
(旧:曽世海児さん)

NHK「迷宮美術館」の司会で俳優の段田安則さんのような知性。
ディランでおなじみのコメディアンなだぎ武さんのような饒舌な語り口。
THE ALFEEの高見沢俊彦さんのような高貴なムードを兼ね備えた俳優さんです。
曽世さんの見所は長ゼリフ。どんなに長いセリフになっても絶対に噛まず、早口にならず、情景が浮かぶような語り口で観客をお芝居の世界へといざなってくれます。

●曽世海司さんプロフィール
http://www.studio-life.com/actor/index.html
サイト内Junior2参照。

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STUDIO LIFE「夏の夜の夢」

ウィリアム・シェイクスピア作の代表的な喜劇。

【あらすじ】
妖精の王オーベロンと女王ティターニアは、かねてよりいがみ合い、森でののしりあう日々を過ごしていた。ある日、オーベロンは口の減らないティターニアをギャフンを言わせようと、子飼いの妖精パックを使ってあるイタズラを仕掛ける。そこへ相思相愛のカップル、一方通行の想いに胸を焦がす男女、村人が訪れたことから、とんでもない騒動が巻き起こり……。

男性だけの劇団STUDIO LIFEによる楽しい舞台。ほぼ満席。
STUDIO LIFEの舞台では、1つの演目を複数のチーム(配役)で演じます。今回はLuna(ルナ)、Diana(ディアナ)の2チームがあります。まずはLunaで鑑賞。予備知識なく行ってみたらビックリ! ミュージカル仕立てでした。

【印象深い出演者】
・林勇輔さん(女王ティターニア):
おばちゃんを演じたら天下一品。歌にもダンスにもキレあり! 映画「プリシラ」に相通じる華アリ!

・坂本岳大さん(ヘレナ):
劇団昴出身の俳優さんだけあってホントにお上手。「ロミオ&ジュリエット」のときの「チャイナに行っちゃいナ」ばりのギャグが冴えてました。グーグーグー!

・曽世海司さん(ライサンダー):
つくづく声の素敵な俳優さんだ。シェイクスピア作品なので、曽世さんの情緒溢れる長ゼリフを楽しみにしていったのだが、思ったよりも出番が少なく残念。長ゼリフは曽世さんと山本芳樹さん(Dianaチーム主演)が抜きん出てスゴイ。二人が語ると情景が鮮やかに広がるのです。二人芝居やってくれ~。

・三上俊さん(豆の花):
声がすっごくよくなった。少女漫画から抜け出したような容姿とは裏腹に、たまに鼻に抜けちゃうヘンテコ声が残念だった。でも今回はそれがなかった。毎度パンフレットを見て思うけど、被写体になったときの存在感はすごい。

・山崎康一さん(ボトム):
これぞ芝居! 王道を感じるセリフ回し!

【感想】
前作プロデュース公演「カリフォルニア物語」に比べて統一感があり100倍よかった。ここ1年半ほどSTUDIO LIFEの演目はほとんど観ているけど、今回は歌にダンスにと要素が盛りだくさんで楽しかった!

ただ、聞き取れないセリフがあって残念だった。本人は同じセリフを何百回も言っているので分かっている。でも、観客は初めてその芝居に触れるのでセリフのお尻が息ばっかりになったり、滑舌が悪かったりすると聞き取れないし伝わらない。
これって「翻訳者は原文の意味が分かっているけど、読んでいる人に伝わってない」みたいなのと似てるのかな~と思いました。いくら素敵な訳文が含まれていても、基本ができてない訳文はダメみたいな……。情熱タップリのお芝居は観たい。でもそれ以前に聞き取れるセリフでお芝居を観たい。ついでに言うと個人的には顔の綺麗度(人気度)は二の次でいい。

●「夏の夜の夢」サイト
http://www.studio-life.com/stage/natsu2008/index.html

●STUDIO LIFE公式サイト
http://www.studio-life.com/

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