映画

2008年7月18日 (金)

映画「地球へ…」(追記)

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【「地球へ…」追記】

●追記1:
 映画が公開された当時は、DVDどころかVHSビデオもない時代。「ドラマ版」と呼ばれる、LPサイズのレコードが発売されていた。「ドラマ版」は本編の音を完全収録したもの。セリフを暗記するほど繰り返し聴いたものです。

●追記2:
 映画「地球へ…」では両者対立の構造が、より効果的に表現されている。特に象徴的なのがミュウの宇宙船。無機質な人類の宇宙船に対し、ミュウの船はどれも曲線で構成されており、暖かみを感じるものばかり。この演出は映画オリジナル。漫画では両者の船団も主幹コンピューターも直線で構成されている。

●追記3:
 声優人は登場人物と同じ衣装を着て声の収録を行った。その様子は公式パンフレットに掲載されている。ミュウの女神、フィシスを演じた秋吉久美子さんは超ロングヘアのかつら(特注品で180万円!)をかぶって演じたとのこと。効果は抜群。彼女のフィシスは原作漫画のイメージとピッタリだ。

●追記4:
「地球へ…」はテレビアニメーションも製作され、2007年4月から9月までTBS系列で放送された。基本的な設定は原作通り。映画と同じセリフが使用されている一方で、今どきなアレンジも多く見られた。

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映画「地球へ…」(感想)

(※あらすじはこちらへ)
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【感想】
 ここ数日、映画「地球へ…」の感想を書こうともがいているが、なかなか言葉にならない。それほど強烈で心に浸みる物語だ。出会って30年近くになるがその想いは変わらない。VFXなどの技術が進化し、映画で表現できない世界はないと言っていいけれど、どんなに特殊効果の優れた作品、莫大な予算で制作された大作、スケール感のある映画に出会おうと、「地球へ…」を観たときの感動は忘れることができない。「地球へ…」のポジションに変わるモノはない。
 今でこそ世の中、どこに目を向けても「環境(エコ)」の大合唱だが、漫画「地球へ…」が発表された1977年当時、「エコ」なんて言葉は全く知られていなかった。しかし「地球へ…」の中ではすでに環境破壊が進み、人類がマシンに全てを託す社会が出来ている。環境問題が注目を集める現在、「地球へ…」の世界は、人類の未来を予言しているようで少し怖ろしい。
 しかし本作にあるのは絶望だけではない。大勢の人類やミュウが闘い、傷つき、命を落とすなかで、新しい生命の尊さ、兄弟、姉妹、親子、友人との強い絆が描かれている。そして最後に地球が見せる、とてつもないエネルギーに圧倒される。地球はまさしく奇跡の星だ。
 映画「地球へ…」は「不朽の名作」という言葉がピッタリの作品の一つ。とにかくオススメです。観てください!
●DVDはこちらから

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2008年7月16日 (水)

映画「地球へ…」(あらすじ)

【あらすじ】
 S.D.500年、人類は地球から遙か離れた星々で暮らしている。地球で環境破壊が進んだ結果、人々は「人類こそ諸悪の根源」という結論に達しS.D.体制を確立した。これはヒトの誕生から人生の選択までを主幹コンピューター「グランドマザー」を中心に完全管理するというもの。子供たちは地球外で血縁関係のない親により育てられ、特定の年齢に達すると成人検査を受ける。そして、選ばれたごく一部のエリートだけが地球での暮らしを許されるのだ。
 グランドマザーによる管理体制は、全てにおいて完璧なはずだった。しかし、そこにはある「不具合」が存在していた。毎年、一定の割合で「ミュウ」と呼ばれる新人類が生まれていたのだ。ミュウは長寿であり、テレパシーやサイコキネシスなどの特殊能力を備えている。人類はそんな彼らを恐れ、管理の名のもと迫害した。しかし、奇跡的に難を逃れたミュウは各地から集まり、長(おさ)ソルジャー・ブルーのもと、徐々に力を蓄え始める。
 やがて、ある一人の少年の登場でミュウと人類の歴史は大きく変わり始める。その少年はジョミー・マーキス・シンと言った――。
 1980年に公開されたアニメーション映画。色遣いの鮮やかな宇宙、貝殻等をモデルにした宇宙船など、従来のSF作品には見られなかった映像美が堪能できる。

(※長くなったので感想は次エントリーへ)
(※スタッフ&キャスト一覧はこちらへ

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映画「地球へ…」(スタッフ&キャスト)

(1980年公開版)

【スタッフ】
原作:竹宮惠子
監督:恩地日出夫
脚本:恩地日出夫、塩田千種
音楽:佐藤勝
主題歌:ダ・カーポ

【キャスト】
ジョミー・マーキス・シン:井上純一
フィシス:秋吉久美子
ソルジャー・ブルー:志垣太郎
ジョナ・マツカ:薬師丸ひろ子
グランドマザー:岸田今日子
セキ・レイ・シロエ:神谷明
マザー・イライザ:池田昌子
テラズNo5:増山江威子
トォニィ:古谷徹
キース・アニアン:沖雅也

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2008年7月 9日 (水)

「相棒」スピンオフ映画!

名作ドラマ「相棒」に欠かせない、鑑識の米沢守を主役にした映画、「鑑識・米沢守の事件簿」が来春、公開されるとのこと! 素晴らしい。「ちりとてちん」に続き「相棒」でもスピンオフとは。いい時代になったものです。本作の演出は長谷部安春監督が手がけるとのことだが、脚本はどなたが担当するのだろう? 櫻井武晴さんだと嬉しいのだが……。続報に注目したい。
あ、できれば伊丹刑事ほか三バカトリオも出してください。

●「米沢」の映画に関するサイト

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2008年6月18日 (水)

「THE ROAD」原作本到着!

 先日、レビューで触れた「THE ROAD」の原作本が到着した。
不思議な大きさのハードカバー。
縦24センチX横15センチ。
大き目の弁当箱のよう。
ちょっとインクが臭い。
ザザっとページをめくってみたら予想通り“ ”の無い原文だった。嬉しい。『血と暴力の国』の翻訳者さんや出版社の想いを感じた。出版翻訳のプロにとっては当然の処理かもしれないけど、こういうの、とても嬉しい。
 ところで原作本の表紙には「OPRAH'S Book Club」と印字されている。「OPRAH」とはアメリカの大物タレント、オプラ・ウィンフリー。アメリカ映画やドラマでは、様々な場面で彼女の名前が引用されている。

●オプラの公式サイト
http://www2.oprah.com/index.jhtml

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2008年6月 9日 (月)

映画「The Road」

(※2008年11月アメリカで公開予定のため未見。観賞後、感想をアップする予定)

【あらすじ】
(※各サイトのレビューを参考にしています)

 灰が雪のように降り積もる街――。名もなき男が息子と共に海を目指す。彼の妻は息子の出産と同時に命を落とした。父親は他の者たちを警戒し、息子とひたすら歩き続ける。手には銃を携えて……。
出演は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアラゴルン役、ヴィゴ・モーテンセン、オスカー受賞のシャーリーズ・セロン、「SLIPPING DOWN LIFEファクトリー・ガール」のガイ・ピアースほか。原作は『すべての美しい馬』『血と暴力の国(※映画のタイトルは「ノーカントリー」)』の著者、コーマック・マッカーシー。

『血と暴力の国』の作家だと知って即、Amazon.comで原著を注文。ハードカバーで256ページだと言うから結構分厚いけど読んでみようと思う。
 数カ月前、『血と暴力の国』の邦訳版を読んだ。小説なのに「 」ナシという面白い文体だった。贅肉をそぎ落としたようなシャープな語り口。読んでいて心地よい訳文。邦訳版も既に発売されている。翻訳者は『血と暴力の国』と同じ、黒原敏行さん。ちょっと嬉しい。
 映画のほうはキャスティングが豪華だし、マッカーシーが原作だし、日本でも本国と余り時差無く公開されるだろう。またアカデミー賞ほか映画賞で旋風を巻き起こすか? 個人的にはガイが助演ノミネートになったら言うことなし。

【アマゾン・ジャパンのサイト】
●英語版はこちらから

●邦訳版はこちらから

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2008年6月 7日 (土)

「アンドロメダ・ストーリーズ」(感想)

(※豪華キャスト及びスタッフはこちらをどうぞ)

【あらすじ】
 地球から数百万光年離れた、アンドロメダ星雲にある惑星アストゥリウス。ここには様々な国が存在し、皆が平和に暮らしていた。しかし、コスモラリアのイタカ王子と、隣国のリリア王女の婚礼から間もなく国家に異変が訪れる。宇宙からやってきた機械「マザーマシン」が街を浸食し始めたのだ。
 機械の攻撃は日増しに強くなり、被害はコスモラリアほか周辺の国家にも広がっていく――。1982年8月「24時間テレビ」で放送された長編アニメーション。

【感想】
(※一部ネタバレを含みます)
 名作「地球へ…」と同様、20年以上の時を経てDVD化された作品。やっぱり欲しくなったら即注文。大人買いできるのがオトナの特権だネ。
 さて本編について。「人類VS機械」と言う設定は、昔から幾度となく映画や漫画で使われてきた。「メトロポリス(1926年ドイツ映画)」「マトリックス」シリーズ、「ターミネーター」シリーズ、「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」「地球へ…」「PLUTO」……。ざっと挙げただけでもこんなにある。本作「アンドロメダ・ストーリーズ」も、人類VS機械の構造を軸に、命の尊さや心の絆を描いている一作だ。当時は美しいと思った描線も風景も、今どきの技術を駆使した、繊細で多彩な表現力にはかなわない。それでも子供のときには無かった「気づき」もあり、昔の作品を見直すのもいいモノだと思った。
 見所は地球における生命誕生の謎について独自の解釈で描いている点だ。不覚にも26年前には見落としていたのだが、ここが本作のオリジナリティ溢れる部分。ビッグバンで宇宙が生まれ、遠い星雲で生物が誕生する。やがてその生物が「命の源」として地球に辿り着くという展開は何とも言えずドラマチック。オススメの1本だ。

●DVDはこちらから

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2008年6月 5日 (木)

DVD「アンドロメダ・ストーリーズ」

(※1982年8月 24時間テレビで放送されたアニメーション)

【主要スタッフ】
プロデューサー:堀越徹/田宮武
原作:竹宮惠子/光瀬龍
脚本:辻真先
演出:佐々木正光
作画監督:清山秀祟
美術:田中資幸
音楽:大野雄二

【主要キャスト】
イル:藤田淑子
ジムサ:古谷徹
アフル:小山茉美
イタカ:井上真樹夫
リリア:上田みゆき
ベス:杉山佳寿子
バルガ:野田圭一
クフ:柴田秀勝
アーク:塩沢兼人

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「Winged Creatures」原作本到着!

 ブログ開設直後の4月5日に紹介した、「Winged Creatures」の原作本がAmazon.comから届いた。原書で295ページ。結構分厚い……。でも書籍の翻訳者さんにとっては普通のページ数だろうな、きっと。この映画の公開はしばらく先。日本での公開も未定だし何とか読んで感想をアップしたい!
 原作本の裏表紙の解説によると、レストランでの無差別テロに遭遇した6人の心の葛藤を描いた作品。

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2008年6月 4日 (水)

映画「First Snow」(感想)

(※「ファースト・スノウ」 意味は初雪。DVDで鑑賞)

【あらすじ】
 ジミー・スタークスは少々尊大なセールスマン。ある日、車がエンストし、彼は砂漠の町に辿り着く。その町のバーの脇には様々な出店が並んでおり、「未来占い」と書かれたキャピングカーがあった。そこは霊能者のヴァカロが開いている占い小屋だった。ジミーは軽い気持ちで店に入る。
ヴァカロは車が直ること。子供時代、ジミーの押しの強さが災いしたこと。彼がビジネスで成功することなどを告げる。だが突然、恐怖で顔をゆがめると占いを中断し、ジミーを部屋から追い出す。
 間もなく車の修理を終えて帰宅したジミーは、無言電話に悩まされるようになる。さらに心臓の疾患が見つかり、占いのことが頭から離れなくなる……。

【感想】
(※一部ネタバレを含みます)
 2006年製作のアメリカ映画。主人公のジミー・スタークスを演じるのはガイ・ピアース。恋人デイドレは「コヨーテ・アグリー」のパイパー・ペラーボ、同僚エドは「アルマゲドン」「プリズン・ブレイク」のウィリアム・フィクトナーが演じている。
 前半は最高、終盤にかけて尻つぼみの少し残念な作品だった。新聞の「血液」とか「死」と言った見出しが目についたり、通行人が全員不審者に見えたりと、寿命を意識し始めたジミーの憔悴ぶりがよく描けていた。でも伏線が生きていなかった~。前半「子供時代の性格が云々」と振っておきながら、後半で何のひねりもなかったのが惜しい。これじゃあ、ウィリアム・フィクトナーを配役した意味がないのでは~? 後半から終盤にかけてのどんでん返しを期待していたのだけれど、オチも意外性のないものだった。

【ガイ・ファンの視点】
 ガイ・ピアースは、とことん最低な男を演じている。エンストで困っている人を無視、ヒッチハイカーも悪態をつきながらよけて通る。同じ長髪でも「SLIPPING DOWN LIFE」の時の色男とは正反対で素敵度ゼロ。さすがはガイ。作品によって別人になり切る演技力! しかし萌えポイントはなかったな~。
 ところでガイが口を鳴らすシーンが何カ所かあったのだが「月に願いを」を思い出した。

●公式サイト
http://www.firstsnowthemovie.com/

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2008年6月 3日 (火)

予告編「スターシップ・トゥルーパーズ3」

ミラクル7号」上映前に流された予告編のなかで、興味を引かれたのが「スターシップ・トゥルーパーズ3」。最強の異性物バグズ対人類の死闘を描いたシリーズ第3作だ。
 予告編はB級テイスト全開。バグズの俊敏な動きはこれまで通り。なおかつ色使いがいい意味で古典的。「古いけどいい」みたいな……。予告編の映像はワックスを十分吸った床材のような、不思議な味わいがあってそそられた。
 それにしてもバグズは怖ろしい……。人間を襲うという点ではエイリアンやプレデターと同じ。でも、わずかな心の交流すらない点が彼らとは違うのかな~?

●スターシップトゥルーパーズ3公式サイト
http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/starship3/

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映画「ミラクル7号」

(※試写会で鑑賞)

【あらすじ】
ディッキー・チャウは超ボンビーな小学生。父親のティーと2人で今にも崩れそうなバラックで暮らしている。超ボンビーなチャウ家では、オモチャやゲームを買う余裕はない。そのため、食後の「ゴキ潰し」が数少ない楽しみとなっている。これはモグラ叩きのように、食卓前の壁を這うゴキたちを素手や素足で潰すというものだ。
 そんなある日、ティーは息子の運動靴を拾うためゴミ置き場に立ち寄り、緑色のボールを持ち帰る。何の変哲もないゴムボール。ところがボールは変化し始め……。

【感想】
(※一部ネタバレを含みます)
「少林サッカー」「カンフーハッスル」のチャウ・シンチーが描く、宇宙系ファミリードラマ。「少林サッカー」のような、劇画タッチの大げさな描写がものすごくハマっていた。シンチー監督の「大げさ描写」は「M・ナイト・シャマラン監督=どんでん返し」、「ジョン・ウー監督=二丁拳銃」みたいな「お約束」。そのお約束がたっぷり描かれていたのには大満足。これだけで試写会を見に行った甲斐があった。
 また、子役のシュー・チャオや「ナナちゃん」ことミラクル7号は愛らしく言うことなし。個性溢れる同級生や教師たちも愛嬌たっぷりだ。親子で楽しめる娯楽映画に仕上がっている。
 1つだけ難を言えばイジメのシーン。「劇画タッチ」だと思えばいいのだが、ややキツい。昔のお笑い番組でツッコミ役がボケ役をハリセンではたきまくっていたノリに近い。あれには、ちょっと笑えなかったかな~。

●公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/cj7/

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2008年6月 1日 (日)

映画「アイム・ノット・ゼア」感想

【概要】
 実在のロックスターであり詩人のボブ・ディランを6つの人格に分けて表現した意欲作。オスカー受賞のケイト・ブランシェット、永遠のダンディ、リチャード・ギア、超演技派クリスチャン・ベイル、急逝したヒース・レジャー、話題作『パフューム ある人殺しの物語』で注目を集めたベン・ウィショー、映画初出演のマーカス・カール・フランクリンが、ディランの各分身を熱演。ジュリアン・ムーア、シャルロット・ゲインズブール、ミシェル・ウィリアムズが脇を固めている。

【感想】
 私はボブ・ディランのことをほとんど知らない。それでも本作を劇場で見たのは、映画「ファクトリー・ガール」に彼が出てきたから。ディランはアンディ・ウォーホルの女神イーディ・セジウィックの元恋人だと言われている。そこで、彼の側から見た当時の世界を覗いてみたいと思ったのだ。
 さて「アイム・ノット・ゼア」だが、予備知識がないと少々難しいかもしれない。でもご心配なく。インターネットでざっくり調べておけば大丈夫。本作の不思議な映像世界にすんなり入っていける。
 ネットでざっくり調べる時間がない人は、ディランを永ちゃん(※矢沢永吉さん)に置き換えて映画を見てみよう。そして観賞後、パンフレットを読んでみよう。すると本作には、ディラン・ファンなら当然知っているような出来事や人物、会話、名言が散りばめられていると分かる。そうしたらホタテ干貝柱をじっくりと味わうように、1つ1つ映画のシーンを消化していけばいい。これで作品が自分のなかにストンと収まってくれる。じつは「ディラン=永ちゃん」というアイデアは、公式パンフレットの対談で漫画家の浦沢直樹さんが例えとして出してくださったもの。私のなかではこれで合点がいった。
 最初に「難解かも」と書いたが「アイム・ノット・ゼア」は映画館で見るべき作品。できれば「ファクトリー・ガール」とセットでの鑑賞がオススメだ。なにせディラン・ファン、ウォーホル・ファン、映画ファンが同じ空間で熱い想いを共有できるのだ。こんなにスゴイことはない。これぞ映画の醍醐味。自宅のオーディオ・ルームでは出来ない業だ。
 渋谷のシネマライズでは現在、両作品が同時公開されている。1960年代の異なる側面を見ているようで面白い。しかも字幕翻訳は両作品とも石田泰子さん。なおかつ「アイム・ノット・ゼア」では、ディラン研究家の菅野ヘッケルさんが監修についている。両作品の翻訳者を揃え、研究家まで付けた配給会社の心意気。粋だ。映画への愛を感じる。

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2008年5月31日 (土)

映画「アイム・ノット・ゼア」キャスト&スタッフ

●キャスト
クリスチャン・ベイル:ジャック/ジョン牧師
ケイト・ブランシェット:ジュード
マーカス・カール・フランクリン:ウディ
リチャード・ギア:ビリー
ヒース・レジャー:ロビー
ベン・ウィショー:アルチュール
(※以上6人がボブ・ディランの「分身」)

シャルロット・ゲインズブール:クレア
ジュリアン・ムーア:アリス・ファビアン
ミシェル・ウィリアムズ:ココ・リビングストン
(※以上3人は各分身のキーパーソン)

●監督:トッド・ヘインズ
●脚本:トッド・ヘインズ/オーレン・ムヴァーマン
●衣装:ジョン・ダン
●製作:
クリスティーン・ヴァション/ジェームズ・D・スターン/
ジョン・スロス/ジョン・ゴールドウィン

●字幕翻訳:石田泰子
●字幕監修:菅野ヘッケル

(※表記は公式パンフレットに準拠)
※とりあえずメモ。感想は後日アップ予定。

●公式サイトはこちら
http://www.imnotthere.jp/

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2008年5月14日 (水)

映画「相棒 ――劇場版」

【あらすじ】
 男性人気キャスターが首つり遺体で発見される。その頃、やり手の衆議院議員、片山雛子の事務所には小型の爆発物が送りつけられ、特命係の杉下右京と相棒の亀山薫は護衛を担当することに。間もなく片山議員は何者かによって襲撃される。
    一見、なんの関連もない2つの出来事――。しかし遺体の発見場所と片山議員が襲撃された現場にはある共通点があった。それはアルファベットと数字の組み合わせによる赤い文字。誰よりも早くその存在に気づいた右京は、薫と共に捜査に乗り出す。

【感想】
(※一部ネタバレを含みます)
 社会派刑事ドラマ「相棒」の劇場版第1弾。「相棒」は実際の事件や社会問題をもとに作られるエピソードが多くある。徹底的な取材から生まれる重厚な人間ドラマと、大小のどんでん返しがを含む高度な推理劇には毎度圧倒される。果たしてこのクオリティを劇場版で維持できるのか――。長年の相棒ファンにとっては期待と不安の入り交じる鑑賞となった。
 だが本編が始まってすぐに不安は吹き飛んだ。推理モノなので多くは言えないが、右京ならではの謎解き、薫ならではのアクション、3バカトリオ……もとい「トリオ・ザ捜一」とのお約束の掛け合いも満載。従来の「相棒」ファンの期待を裏切らない内容、新たな「相棒」ファンを掴むストーリーとなっている。
 しかし単純に「面白い」だけで終わらないのも「相棒」の良さだ。本作では情報化社会の危険性を示している。些細な出来事をきっかけに世論が一定の方向へ大きく傾く危うさ。弱みを見せた途端、徹底的に潰されるような恐ろしさ。登場人物の静かな怒りには私自身、大いに反省した。
 観賞後は思わず隣にいたご婦人と相棒ネタで盛り上がった。
 劇場版第2弾は是非、第6シリーズ「編集された殺人」「黙示録」等を担当した、櫻井武晴さんの脚本でお願いします。

●公式サイト
http://www.aibou-movie.jp/

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2008年5月11日 (日)

映画「ブラン・ニュー・ワールド」

【あらすじ】
近未来のイギリス――。舞台となる島ではかつて大規模な戦闘があり、現在でもイギリス軍が駐留している。ここは将軍プリンスのもと、「イギリスのバラ」と呼ばれる女性が兵士の慰安のために送り込まれていた……。

【感想】
 全くワケの分からない作品だった。何なんだ、この映画は? 兵士もイギリスのバラと呼ばれる女性も寝ることしか考えていない。軍の詰め所だろうが、人前だろうが、パブだろうが、野外だろうが関係ない。まるでさかりのついた獣だよ、彼らは。本編の5割~7割が濡れ場ときたモンだ。しかも後半のシャワー室のシーンでは撮影用マイクの先端が映ってるし! 勘弁してくれ。
 見所と言えば、軟弱兵士のジミー役を演じたガイ・ピアースだけ。ハリセンボンの箕輪さんのように1本だけ前歯が黒ずみ目は泳ぎまくってる。正義を貫こうとしても暴力の前に屈しる、ヒヨワで情けない男を演じきっている。で、でもそれだけじゃ、元は取れないなぁ~。
 内容にも驚いたが、日本でDVDが発売済みと知って2度ビックリ。「A SLIPPING DOWN LIFE」のような素晴らしい作品が日本未発売で本作が発売されているのは、やっぱり裸のシーンが多いから? なんだかなあ。
 アメリカ版のDVDには特典映像として予告編が収録されているがハッキリ言って、予告編の出来は本編を上回っている。予告編だけ見ていると、硬派な戦争映画かと、勘違いするだろう。

●DVDはこちらから

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2008年5月 9日 (金)

映画「A SLIPPING DOWN LIFE」

(※意味は「滑り落ちる人生/下り坂の人生」アメリカ。2003年制作)

【あらすじ】
 片田舎のさびれた遊園地で働くエヴィは内気な女性。現在、父親と2人で暮らしている。母親はエヴィを出産して間もなく他界した。将来の夢も希望もなく日々を過ごすエヴィの楽しみと言えば、夜道をドライブしながらハンドルから手を放すことと、ラジオを聴くことくらい。
 そんなある日、ラジオから甘くけだるい歌声が聞こえてくる。そのヴォーカリストの名前はドラムストリングス・ケイシーと言った。エヴィは1度聴いたその歌声にすっかり魅了され、ケイシー見たさにライブハウスに通い詰める。しかし彼はいつも開放的でセクシーな女性たちに囲まれており、エヴィには声をかける隙もない。そこで彼女はケイシーの熱烈なファンだとアピールするため、予想外の大胆な行動に出る――。

【感想】
(※一部ネタバレを含みます)
 大人の男女が繰り広げる、みずみずしい青春物語。エヴィを演じるのは映画「ホーンティング」「酔いどれ詩人になるまえに」のリリ・テイラー。ドラムストリングス・ケイシーを演じるのは、映画「メメント」「ファクトリー・ガール」のガイ・ピアース。
 エヴィとケイシー、2人の恋はまるで初恋のよう。甘さとせつなさが同居していて、青春のときめきを思い出させてくれます。詩人のような一面を持つケイシーにエヴィが恋をするのも納得できるし、繊細さと大胆さを併せ持つエヴィにケイシーが惹かれていくのもうなずけます。なぜ、こんなに素晴らしい大人の純愛物語が日本ではDVDすら発売されていないのか、不思議でなりません。
 特筆すべきは全編に渡って流れるドラムストリングス・ケイシーの曲。全曲ガイ・ピアースがギターを演奏し、歌っています。さすが、自宅に音楽スタジオを持っているだけあって、ガイの歌唱力は抜群です。ギターを弾くときの姿もさまになっています。「メメント」のスタイリッシュなガイを超えるクールな姿。文句なくカッコいい!
 ところで、この作品には小説の原作があります。タイトルは映画と同じ「A SLIPPING DOWN LIFE」。ただしエヴィは17歳の高校生、ケイシーは19歳の設定です。小説は全編に渡って会話が多く、映画のセリフとも一部かぶっています。英語が聞き取れない方は、小説を読んだあとにDVDを見ると分かりやすいかもしれません。ガイ・ファンは必見! 惚れ直すこと請け合いです。

※DVDはこちらから。
※小説はこちらから。

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2008年4月30日 (水)

映画「ファクトリー・ガール」キャスト&スタッフ

現在公開中の「ファクトリー・ガール」。今日のCS放送での独立系映画ランキングでは初登場2位と発表されていました。大変素晴らしい作品ですので、主なキャストと制作スタッフをアップしたいと思います。
(※表記は公式パンフレットに準拠)

●メイン・キャスト
イーディ・セジウィック……シエナ・ミラー
アンディ・ウォーホル……ガイ・ピアース
ロック・スター(ボブ・ディラン)……ヘイデン・クリステンセン

ニコ……メレディス・オストロム

●オリジナル・スタッフ
監督……ジョージ・ヒッケンルーパー
脚本……キャプテン・モズナー
撮影……マイケル・グレーディ
衣装……ジョン・ダン
音楽……マット・アベール(音楽監督)/エドワード・シェアマー(音楽)

字幕翻訳……石田泰子

主役の3人以外に傑出していたのがニコ役のメレディス・オストロム。ほとんどセリフもなく出番もわずかですが鮮烈な印象を残しています。ああ~。DVDは当然「買い」だけど、大画面で見るべき映画。もう一度劇場へ行く予定。

レビュー感想はこちら。

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2008年4月29日 (火)

映画「屋敷女」

【あらすじ】
(※未見。各種レビューを参考にしています)
クリスマス・イヴ――。出産を控えた妊婦サラの家へ見知らぬ女性が訪ねてくる。そのただならぬ様子に、サラは不信感を抱いて警察へ通報する。やがて静寂が戻った彼女の家で想像を絶する惨劇が始まる!

映画「ファクトリー・ガール」上映前の予告編にあった一作。「この女、凶暴につき」というキャッチでは足りないくらい、この女、凶暴です。予告編の時点でスクリーンを正視できませんでした。恐怖につぐ恐怖。鮮血とバイオレンスの暴走。この衝撃は映画「CUBE」を見たときの底知れぬ不気味さに似ているかも……。余りに強烈だったので紹介させていただきました。怖ろしや~。

●配給元トルネードフィルムのサイト
http://www.tornadofilm.jp/lineup/archives/2008/03/post_108.html

●「屋敷女」公式サイト
http://www.cinemacafe.net/official/yashiki-onna/

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映画「ファクトリー・ガール」感想

 1650年代のポップカルチャー全盛期、まばゆいほどのきらめきを放ったイーディ・セジウィックの物語。
概要は、こちらも参照ください

【感想】(※一部ネタバレを含みます)

 切ないというのは、映画「ファクトリー・ガール」のような世界を言うのだろう。
 10代の少女イーディは画家を目指し、ニューヨークへ渡る。そして彼女はポップカルチャーのシンボル的な存在、アンディ・ウォーホルと運命的な出会いを果たす。東欧の移民で貧しい家柄の出身であり、ルックスにコンプレックスを持つウォーホル。良家の子女で笑顔がとびきりキュートなイーディ。育ちも外見も対照的な2人が性を超え、特別な友情で結ばれていく――。
 2人を結びつけたのは内面的な孤独。ウォーホルは常に、信望者やマスコミに囲まれている。だが多くは彼の知名度や注目度を利用してのしあがろうとする連中だ。そんな中、理屈抜きで彼の孤独を理解したのがイーディだった。なぜなら彼女も華やかな暮らしの陰で、孤独に耐え苦しんでいたからだ。そんなイーディの笑顔に隠された悲劇を、ウォーホルも直感的に悟ったのかもしれない。
 だが急速に深まった2人の友情は、ロックスター、ボブ・ディランの登場で一気に崩れ去る。イーディがダイヤモンドのような輝きを失い、底知れぬ闇に落ちていくさまは余りにむごく切ない。
 スーパーの売り場に積まれたキャンベル・スープの缶や、街角に貼られたマリリン・モンローのポスターを見かけるたび、私は映画「ファクトリー・ガール」を思い出さずにはいられない。音楽も映像もファッショも、華やかでおしゃれ。全てがクール。だからこそ、イーディの短すぎる人生が余計に辛く悲しく胸に響く。エンドロールで映し出される実際のイーディの姿に、その想いが一層募る。
 よくある設定で危機をあおり、山場でサビの効いたキャッチーな音楽をかけて、犠牲者を出しつつ事態が収束……のような安っぽい感動に飽きた人には、絶対的にオススメな一作。このような佳作を劇場のスクリーンで見ることができて本当によかった。

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2008年4月17日 (木)

DVD「トランスモーファー」

(原題:TRANSMORPHERS)
 タイプミスじゃありません。(^^;)作品のタイトルは「トランモーファー」です。ちなみに原題も「TRANSMORPHERS」で、複数形である点を除けばそのまんま。物語は人間VSロボットのバトルを描いたSFアクションです。パッケージはかなりイケてます。
内容は……。(無言)
でも低予算はこれが限界かもしれません。作った人たち、頑張った! ウン、頑張ったヨ!
Z級がお好きな方は、お試しあれ。

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2008年4月 3日 (木)

DVD鑑賞「アホリックス」

タイトルの通り、「アホリックス」は名作「マトリックス」のパロディっす。
アホリックスというよりアホすぎっす。
でも、そーゆー作品を買い付けた、映画会社はえらいっす。
そのチャレンジ精神が好きっす。
日本語吹替版での鑑賞がオススメっす。
英語の原文には絶対ないだろうギャグが満載っす。
超ド級のアドリブ天国アニメ「ビーストウォーズ」には負けるけど、「アホリックス」もがんばってるっす。
B級グルメ系映画好きには必見の1本っす。

●アホリックス
http://www.transformer.co.jp/products/TMSS_054.html

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