映画「A SLIPPING DOWN LIFE」
(※意味は「滑り落ちる人生/下り坂の人生」アメリカ。2003年制作)
【あらすじ】
片田舎のさびれた遊園地で働くエヴィは内気な女性。現在、父親と2人で暮らしている。母親はエヴィを出産して間もなく他界した。将来の夢も希望もなく日々を過ごすエヴィの楽しみと言えば、夜道をドライブしながらハンドルから手を放すことと、ラジオを聴くことくらい。
そんなある日、ラジオから甘くけだるい歌声が聞こえてくる。そのヴォーカリストの名前はドラムストリングス・ケイシーと言った。エヴィは1度聴いたその歌声にすっかり魅了され、ケイシー見たさにライブハウスに通い詰める。しかし彼はいつも開放的でセクシーな女性たちに囲まれており、エヴィには声をかける隙もない。そこで彼女はケイシーの熱烈なファンだとアピールするため、予想外の大胆な行動に出る――。
【感想】
(※一部ネタバレを含みます)
大人の男女が繰り広げる、みずみずしい青春物語。エヴィを演じるのは映画「ホーンティング」「酔いどれ詩人になるまえに」のリリ・テイラー。ドラムストリングス・ケイシーを演じるのは、映画「メメント」「ファクトリー・ガール」のガイ・ピアース。
エヴィとケイシー、2人の恋はまるで初恋のよう。甘さとせつなさが同居していて、青春のときめきを思い出させてくれます。詩人のような一面を持つケイシーにエヴィが恋をするのも納得できるし、繊細さと大胆さを併せ持つエヴィにケイシーが惹かれていくのもうなずけます。なぜ、こんなに素晴らしい大人の純愛物語が日本ではDVDすら発売されていないのか、不思議でなりません。
特筆すべきは全編に渡って流れるドラムストリングス・ケイシーの曲。全曲ガイ・ピアースがギターを演奏し、歌っています。さすが、自宅に音楽スタジオを持っているだけあって、ガイの歌唱力は抜群です。ギターを弾くときの姿もさまになっています。「メメント」のスタイリッシュなガイを超えるクールな姿。文句なくカッコいい!
ところで、この作品には小説の原作があります。タイトルは映画と同じ「A SLIPPING DOWN LIFE」。ただしエヴィは17歳の高校生、ケイシーは19歳の設定です。小説は全編に渡って会話が多く、映画のセリフとも一部かぶっています。英語が聞き取れない方は、小説を読んだあとにDVDを見ると分かりやすいかもしれません。ガイ・ファンは必見! 惚れ直すこと請け合いです。
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